I-HDF研究会、第1回研究会のご案内
HDF治療は、高性能透析器やHDFフィルタなどのデバイスの開発、ならびにその性能を引き出すための治療モード, 治療条件の考案により、透析効率は向上し、より生体に有益な環境を作り出しています。さらに、2012年の診療報酬の改定以降、オンラインHDFを受ける透析患者数が飛躍的に増大し、すでに5万人を超えています。しかしながら、患者年齢の高齢化、施設により限られたhard面での制約など、今後、幾つかの改善、創意工夫によるさらなる発展性にも注目されています。
間歇補充型血液透析濾過(Intermittent Infusion Hemodiafiltration, I-HDF)は、少量液置換のオンラインHDFとしてその適用が拡大してきています。限られた透析時間の中で行われる過度な除水操作は,筋痙攣や血圧低下をもたらし,特に高齢患者では著しく透析のQOLを下げることになります。こうした点に着目した本法では、より患者に優しい透析環境を作り出す可能性を秘めています。しかし、I-HDFは大量液置換前希釈オンラインHDFとは治療条件が大きく異なり、その臨床的意義についても未だ明確にされていないのが現状でもあります。
I-HDFの臨床的有用性を明らかにすることを目的に、学術的な討論の場としてI-HDF研究会が発足し、第1回の研究会を平成28年12月11日(日)に御茶ノ水のソラシティカンファレンスセンターにて開催することになりました。今回の第1回研究会では、I-HDFの基本ともいえる原理、施行方法、臨床効果などを取り上げ、I-HDFの有効性について論じるとともに、これからI-HDFを始める施設においても有益な情報を供与できる会にしたいと考えております。どうか奮ってご参加のほどお願いします。
会長 土谷 健(東京女子医科大学)